
この度、2025年7月24日〜25日にかけて、日本ワーケーション協会では、アステリア株式会社(以降、アステリアと記載)が保有する長野県軽井沢町の軽井沢リゾートオフィスにて、会員向けのワーケーション体験イベントを実施した。
今回は、アステリアのエバンジェリストであり、日本ワーケーション協会でも公認ワーケーションコンシェルジュとして認定させていただき活動する、松浦真弓さんの声掛けにより、以下の内容で実施。

*アステリアは、2023年7月に軽井沢にリゾートオフィスを設立しました。軽井沢を舞台に、心身をリラックスしつつ、生産性も向上する。そんな新しい働き方を、社員が自ら提案・実践しています。
通常は、社員と関係者のみの利用に限定していますが、日本ワーケーション協会の会員皆様にも、ぜひご体験いただき、交流や発信の機会としていただきたく、今回の体験会を企画いたしました。
みなさまのご参加を心よりお待ちしております!(松浦さん作成の旅のしおり引用)*
目的
- JWAとアステリアの共催により、双方の価値を共創する機会とする
- ワーケーションをキーとした日本ワーケーション協会会員同士の交流を促進する
- アステリアのリゾートテレワークのモデルを体感いただき、認知を深めていただく
- 業務でのIT活用を体験し、理解を深めていただく
- 長野県/軽井沢町の持つリゾートテレワークの価値を再認識する

スケジュールとしては、リモートワークと懇親会をメインに、全員の時間が揃うタイミングで、アステリアの「Handbook X」と「Platio」を活用してみるワークショップを実施するというもの。
参加者は、アステリアの松浦さんと、日本ワーケーション協会の代表理事入江の他に、ブルームーン・マーケティング株式会社・日本ワーケーション協会ワーケーションコンシェルジュ(実践者)の木ノ下真彩さんはじめ、東京都・京都府から会社経営者、フリーランス、会社員と合計6名でワーケーションを実施した。
アステリアのリゾートオフィスは環境を変えて仕事をするには最高の場所

私自身が強く感じたのは、この軽井沢のリゾートオフィスはとにかく、環境を変えて仕事をするには最高の場所で、アステリアは社員の働くウェルビーイングのためにここまでの環境へ投資するのが本当に素晴らしいということだ。

宿泊棟には最大8名まで宿泊することができ、施設は長野県産の木材を多く利用して、施設内にはシアタールームにワインバーカウンター、テラス、暖炉など、環境を変えて仕事をするシーンから、チームで合宿的に利用するにも、コミュニケーションが取りやすいような設計になっている。
私自身も軽井沢町には10回目以上訪問してリゾートテレワークをしているが、軽井沢らしい森の中のオフィス感で、仕事のスイッチが入れやすい、まさにワーケーションを体感できるオフィスであると感じた。

軽井沢にはパン屋も多く、朝食を買いに行くこともできる。
軽井沢は絶妙な緩衝地帯、だからこそできる会話がある

今回は、アステリアの軽井沢リゾートオフィスを活用して、日本ワーケーション協会の会員交流を図るというコンセプトも持っているが、軽井沢の持つ「絶妙な緩衝地帯」の効果を発揮した。
緩衝地帯とは、対立する勢力や環境要素の間で、その影響を和らげるために設けられる地域のこと。今回の参加者である、東京圏から見ると近い距離でありながら非日常、関西圏から見ると遠方で長距離の旅先。こうした土地に異業種の人たちが集まって仕事をすることで生まれる会話が「自社のこと」を「客観的に見た」会話が「共通の価値観を持った人たちと」話すことができる。

私自身は毎回軽井沢へ来るたびに、この一歩離れた世界観、いわば「絶妙な緩衝地帯」で大都市圏と地方の中間の立ち位置にある軽井沢での会話がとても好きだ。本質的な話が多く、議論することができる。今回は会員同士でもこのような会話が頻発した。
例えば、自社の働き方についてや自身の事業についてのアイディアポイントを得るなど。その場で客観的な意見を求めやすく、異業種同士の軽井沢でのリゾートテレワーク、ワーケーションも非常に有効であると感じた。
アステリアのサービスの実践をしたワークショップ

「Handbook X」と「Platio」の2つのサービスを活用したワークショップを実施した。
「Handbook X」は、⾃分がつくった「ブック」を友達や家族、会社のメンバーと共有可能。必要に応じて閲覧制限や共有期間を設定することで、安⼼して管理することが可能。Google Driveなどでは難しい、YouTubeやWebサイトのリンクなども共有できるなど、社内外を問わず、リモートワークにおける情報共有でのスムーズさをツールとして実感した。例えば鉄道会社などで活用されており、まさに現場業務に特化している。
「Platio」は、現場業務に特化したオリジナルのモバイルアプリをノーコードで作成し、他社へ販売・提供できるサービス。 顧客の運用に合わせてオリジナルアプリの機能を追加することもできるもの。私たちも全員、アプリを実際に作成し、運用実験を行ってみた。手軽にアプリが作れるのが魅力だ。Platioは、企業ではもちろん、自治体での採用も増えており、昨今、話題の獣害対策の現場でも使われているそうだ。

まとめ:やっぱり社内でも、異業種でも一緒にワーケーションするのはすごくいい

今回、アステリアの軽井沢リゾートオフィスへお邪魔する形で日本ワーケーション協会の会員限定のワーケーション体験会を実施した。総じて満足度が非常に高かった。以下のようなコメントも見られた。
- ひとりともくもくとやるよりも、誰かと会話しながらする方が眠くならないし自分には向いてるので、こうして他社の方々と異業種ながら知恵を出しあって問題を解決する感じがとても生産的に感じられ、総じて満足感を上げました。
- 快適すぎて…あと車で行ける目的地がちょうど良い位置にあるので、また来たいです。 仕事も捗り、頭も、胃も、心身ともに休まり癒され、仕事が捗りました。これがウェルビーイングかと。
- 自分達が体感したこのよさを、誰かまた巻き込んで一緒に体験させつつ、プレゼンしたい。
- 本当に素敵な空間でこのような機会をいただけて感謝です。社内に持ち帰り、リゾートテレワークと御社のツールを早速共有したいと思います!
アステリアでは社員が全員1回以上はテレワークを体感しており、働き方の多様化をウェルビーイングの文脈で捉えている。決してコロナ禍で変えた働き方の後戻りではなく、進化させていくという考え方だ。
これからの時代は日本人の人口減少が急激に進み、人材確保が困難を極めていく。その中で企業に求められるのは、従業員の「ウェルビーイング」をいかに考えているか、だ。働き方の多様化の時代において、アステリアのように進化する会社が増えることを望むと同時に、日本ワーケーション協会としても今回のような機会をどんどん提供していきたいと考えている。

筆者
一般社団法人日本ワーケーション協会 代表理事 入江真太郎