今野 浩紹 氏(こんの・ひろつぐ/茨城県):かすみがうら
山形県三川町生まれ。弘前大学大学院農学生命科学研究科修了。元農業高校教師。現在は、株式会社かすみがうら未来づくりカンパニーの代表として、地域資源を巡るサイクリングプログラムの企画運営、地産地消レストラン「かすみキッチン」や地場産品を販売する「かすみマルシェ」の運営、ワーケーションの拠点でもある古民家ゲストハウス「江口屋」、地元のフルーツ等を使ったマイクロブルワリー「江口屋醸造所」の運営などを手掛け、かすみがうらの関係人口の創出に取り組んでいる。
■活動実績
古民家ゲストハウス「江口屋」(※)を拠点に、3つのワーケーションプラン(企業・グループ研修プラン、家族で貸切プラン、お籠り集中プラン)を活用して、地域内外の多くの関係人口を創出している。地域商社機能を有する株式会社かすみがうら未来づくりカンパニーは、地域内事業者とのネットワークを確立しており、同ネットワークを活かして、かすみがうら地域の産業振興に努めている他、かすみがうら市と連携して、課題解決型「アグリワーケーション」や、人材育成型「SDGsワーケーション」等に参画し、地域内外の関係者とともに地域発のイノベーションを生み出している。
(※)築100年以上経つ酒屋をリノベーションした古民家ゲストハウス。霞ヶ浦湖畔沿いに佇み、ローケーション抜群で、ワーケーションに適する茨城県古民家改修モデル1号物件。
■対象地域に対する思い
霞ヶ浦の畔で事業を始めて約7年が経ちました。市の地域資源と言うと、食、文化、歴史、農業、産業など様々ありますが、私はこの霞ヶ浦湖畔で過ごす時間が、他地域と比較できないオンリーワンの資源ではないかと考えています。朝日が昇る霞ヶ浦、夕焼けの霞ヶ浦、様々な景色とかけがえのない時間を与えてくれます。現在取り組んでいる事業を通し、市の魅力とともに、霞ヶ浦でないと体験できない時間を届けていきたいです。
■これからの日本における暮らし方や働き方、こんな未来になると良いな、などの思い
これまでの価値観、例えば経済的な指数とか。その基準・価値観によって「便利な場所」「便利じゃない場所」などが決まって、過疎化などの社会課題が出てきた気がします。今後の社会は、経済的な指数とか価値観だけはなくて、個々の幸福度とかやりがい的なものも大事な気がします。同じものでも、一方の見方では不便でも、一方では「幸せ」とかと変わるのではないでしょうか。
「地方」って不便さを感じるかもしれないけど、自然や環境面で穏やかで、リラックスできるとか、自分の好きなことに集中できるとか。多様を受け入れる世界・暮らし方をすると、良い社会になりそうだし、そういう方向に向かいたいです。