地域の魅力をご紹介〜三重県いなべ市〜

画像提供:金子文絵氏

名古屋から東名阪道を経由して車で50分。ローカル鉄道・三岐鉄道北勢線も通り、名古屋だけでなく、全国各地から特別な取り組みをしている、いなべへ人が集まっています。ダイバーシティの取り組みを中心に、いなべはどんな街でしょうか?

■2023年2月14日〜2月16日(三重県いなべ市)いなべで学ぶ、SDGsとダイバーシティの越境学習

※いなべ市では、こちらのワーケーション・越境学習体験プランを募集しています。

■あなたにとってのワーケーションは?

日常と非日常を行き来できる、グラデーションの様な存在です。 純粋に旅行として訪れた土地を楽しむのも良いのですが、あえて仕事やタスクを組み込むことで、多方面から場の魅力が伝わるような気がします。 各地には観光地だけではない、誰かが生活する日常=“素”の部分があり、おもてなしと暮らしを同時に体験(体感)できるのがワーケーションの良さだと感じています。

■いなべの、他にない魅力を教えてください。

ナローゲージのローカル鉄道が走る、「ちょうどいい田舎」です。 スーパーや大型薬局、飲食店やコンビニなどは程々にあり、日常を過ごすにはほぼ困りません。けれど、人だらけで混みあうことはほぼなく、山を中心に自然が豊か。その土地柄を生かし、キャンプ場も多いと感じます。 また、特別な観光地でなくとも、古い建物を再生した、ふらりと立ち寄れる場(カフェ、ギャラリー、雑貨店など)が点在していることも魅力の一つだと思います。

■地域のおすすめの場所とその理由を教えてください

桐林館(桐林館喫茶室)

桐林館は国の指定登録有形文化財で、廃校になった木造校舎です。その中の一室で、音声オフの「筆談カフェ」をしています。筆談、手話、ジェスチャーなどの声以外の会話を通じて、非日常な会話をする時間。ちょっと特別なひとときを過ごせます。聞こえない、声が出せないことが誰かの障害ではなく、ジブンゴトとして体験できる場です。 また、アール・ブリュットと呼ばれる、障害者のアート作品の展示や福祉プロダクトも扱っています。

今回の紹介者は…金子文絵さん

合同会社mojicca共同代表、一般社団法人kinari代表、桐林館喫茶室【筆談カフェ】オーナー、コミュニティーナース。
看護師、教員を経て、2020年6月に法人設立、「福祉×アート」をテーマに事業を展開している。
高校時代に出会った手話をきっかけに、聞こえない世界を知る。障害者福祉の枠を超えたアプローチで、聞こえないことが誰かの障害ではなく、ジブンゴトの体験にして欲しい、という思いから、【筆談カフェ】を運営している。