⻄木 稔 氏(にしき・みのる/三重県):伊賀
三重県伊賀市在住、地縁法人種生区(青山ハーモニー・フォレスト)所属。12年間印刷Web会社にて営業とディレクションに従事する。2009年伊賀に移住して自然食品店で働きながら、有機農業推進協議会の宣伝担当として『伊賀オーガニックフェスタ』を企画運営、その後2012年に夫婦でオーガニックカフェを経営。地域創生に関心を持ち、2020年に伊賀市種生を最初の拠点に選び、青山ハーモニー・フォレストの施設長を務め、売上の向上を達成中。地域創生の柱の一つとして教育に注目。オルタナティブスクールやソーシャルビジネスが、地方創生のための大きなコンテンツになると確信している。
■活動実績
青山ハーモニー・フォレストはキャンプ場やパークゴルフ場、研修室などを含む公園施設。農林水産省の山村・都市交流促進事業により2006年に開業された。2019年までは種生区民による維持管理がされて来たが、キャンプブーム到来とスタッフの入れ替わりを迎える。『人と人の調和』『人と自然の調和』『人と未来の調和』をコンセプトとし、積極的な事業展開を始める。
売上は2019年度を100%として、2020年度140%、2021年度183%、2022年度220%と右肩上がりに推移。『芝生でウエディング』や各種マルシェなどのイベント誘致し、『星空クルーズ』『さくらキャンプ』『こどもキャンプ』『ワーケーションツアー』など自主企画も開催。
目新しい企画などで価値を高め、メディア露出することで注目度を上げる。伊賀市や三重県にとってのランドマークに昇華させようとしている。
■対象地域に対する思い
伊賀市は文化圏では関西、行政区では東海。テレビの電波はどちらも受信できる。天気予報ではどちらで見ても端っこで中心地とは言えない。
このどっちつかずの伊賀市を私は『陸のガラパゴス』と思っている。忍者も戦乱の世のなかで、統治を免れ独自の自治をしてきた。人柄や言葉、文化のユニークさを磨き上げることで、それを観たい人があふれると思っている。
■これからの日本における暮らし方や働き方、こんな未来になると良いな、などの思い
こどもの頃に興味を持ったことを研究したり、課題を解決する経験を積むことによって、自発的な動機から働くことを選択することがスタンダードな社会。労働と趣味と暮らしが融和することで、地域に人材が根付き、地域が独自の色を持ち始める。色とりどりの地域が社会を席巻し、カラフルで力強い日本が立ち上がると信じている。