芝山 隆史 氏

芝山 隆史 氏(しばやま・たかし/三重県):津・美杉

三重県津市在住。1960年生まれ。娘2人、孫3人。大手通信会社に勤務しつつInakaTourism推進協議会副会長、里山ウエルネス・ラボ 代表をつとめるパラレルワーカー。元々海外勤務経験もある企業戦士だったが、2009年に体調を崩した経験から三重県の過疎地である「美杉町」との二地域居住をはじめ、津市森林セラピー基地で「里山歩き」のイベント等を企画し約13年間地域で健康創り活動を行い、民泊「慈雲庵」の開業にもつながった。元々キャリアカウンセラーでもあり「人」の「豊かな人生」の実現に関心があり、現在も三重大学大学院地域イノベーション学研究科に進学し、「地域」と「企業」と「個人」それぞれが活性化し社会が豊かになる三方よしモデルができないかと「企業向け人材育成事業開発型ワーケーションプログラム」や「越境学習×異業種交流」のコーディネートの仕方(「場」の生成と舵取り)等について実践しながら研究している。

■活動実績

・津市森林セラピー基地運営協議会森林セラピストとして「里山を歩くウエルネスウォーキング」等毎年複数のイベントを企画実施、約14年目を迎える。

・InakaTourism推進協議会として欧州を中心としたインバウンド観光客の受入実績。

・観光庁・三重県のワーケーションモデル事業に企画提案し事業採択。2020年度、2021年度に約6回のワーケーショントライアルを実施、実施結果を分析している。

・現在、所属する会社業務として尾鷲地域で、行政・NPO等と連携し「企業向け人材育成型一次産業ワーケーション」を企画実施中。

■対象地域に対する思い

基幹産業である一次産業が衰退するものの、豊かな自然やそれに寄り添った昔からの暮らしや文化・人の温かみが残っていて現代社会が大切にしないといけないものが残っている三重県の過疎地域。地域の課題と企業の知恵を結び付けて、活性化させたい。

■これからの日本における暮らし方や働き方、こんな未来になると良いな、などの思い

新型コロナ感染拡大と情報通信技術の発展で、場所と時間にこだわらない働き方が普及し地域と企業従業員は物理的にも精神的にもつながり易くなった。この時代背景を活かして、関係人口を増やしたいという地域の思いと、豊かな職業ライフスタイルを持ちたいという企業従業員、経営環境の激変に合わせて優れた事業開発や人的資本投資をしなければと思う企業、の3者をうまくコーディネートし繋がり結ぶ場を創りマネジメントをすることで、「衰退する地域と成長の限界に直面する企業」という今の日本の局面を少しづつ変えていければ、、と思う。